テスラのモデル3は電気自動車の主流となるか?
寅蔵です🐯
自動車産業は、今大きな岐路に立っています。
近年の世界的な異常気象などを受けて、市場では環境問題への意識が高まり、ガソリン車から電気自動車へのシフトが進められようとしています。
アメリカの電気自動車大手テスラ(TSLA.O)は、中国で「モデル3」の納車を開始したと発表しました。3月の予定からやや早まりました。
米中貿易摩擦の影響で販売が伸び悩んでいる中国での売り上げを伸ばそうという狙いで、価格も調整しました。
テスラでは、地下通路を開拓することで、渋滞のないクルマ社会の実現なども目指しており、イーロン・マスクCEOのチャレンジングな姿勢から、テスラへの期待が株価に反映されています。
一方で、イーロン・マスクは人生のほとんどを仕事に費やす仕事の鬼であり、そのストレスから生じるだろうツイッターによるコメントが問題視されたりするなど、話題性に富む人物です。
個人的にはイーロン・マスクは好きですが、無配当であることも含めて私は保有していません🚗
株価を見ると、その変動の大きさが目立ちますが、大きく右肩上がりを維持していますが、やはりグロース株はリスクが大きいと感じます。
以下は過去5年間と、1年間のチャートです。
とにかくニュースに影響されているのか、上下の振りが大きい銘柄です。それだけ期待によって膨れ上がりやすいことを意味しているでしょう。
かつてのFacebookのように、その評価がピークアウトすると見なされるまでは、短期売買による株価の大きな変動は続くと予想されます。
このモデル3は、アメリカ国内ではどのような評価を受けているでしょうか?
ロイター通信によると、米消費者向けの情報誌「コンシューマー・リポート」は21日、信頼性の問題を理由に、米電気自動車大手テスラの「モデル3」の推奨を取り下げました。
同誌によると、モデル3の生産加速に伴い、車体やインテリア、窓、塗装の問題の報告が増加したという。
同誌がモデル3を推奨してから9カ月もたたずに推奨を撤回したことで、モデル3発売以降、テスラが直面してきた「質」の問題が浮き彫りになった形です。
コンシューマー・リポートは多くの消費者が自動車購入を検討する際に参考にしている雑誌であり、同誌のランキングは、走行試験、信頼性、安全性、オーナーの満足度の評価に基づいていることから、販売にかなりの影響があると見ています。
モデル3の低評価が響き、同誌の2019年の自動車ブランド別ランキングで、テスラは33ブランド中19位に沈みました。
テスラ側は電子メールで「モデル3の購入者が経験した可能性のある問題を修正するための大幅な改善を既に行った」と説明しており、製品に満足していない顧客には全額返金で対応するなど、プロモーションに自信を見せています。
今回、衝突被害軽減自動ブレーキ(AEB)を搭載していない自動車が推奨されなかったことで、ゼネラル・モーターズ(GM)の「シボレー」など人気車種を扱う他のメーカーに対しても、AEBを標準装備とするよう求める圧力が強まっています。
多くの新車モデルにはAEBが搭載されている。コンシューマー・リポートの2019年の中型SUV部門で最高評価を得たスバルの「アセント」もその一つ。
スバルは同誌のブランドランキングで首位、
3位は独フォルクスワーゲン(VW)傘下の「ポルシェ」と「アウディ」だった。
トヨタ自動車の「レクサス」は5位。
これからのクルマは、燃費や操作性だけでなく、安全性を求める時代へとシフトしていることがわかります。
ざっと見ただけでも、日本のトヨタやスバル、そしてポルシェ、GM、テスラなど、どれが優れているのかを素人が理解するのは困難です。
また、パリをはじめヨーロッパでは、ガソリン車の使用が将来的に禁止されるなど政府の規制によってもその主流は変わってくるため、投資家が銘柄を選ぶのは至難の技であるといえるでしょう。
短期トレードではなく長期に保有するのであれば、クルマ産業は未知の部分があまりに多いです。高配当に惹かれて購入したGMも、少しずつマイナスが小さくなってきたので手放そうと思っています。
ちなみに、このコンシューマーレポートは、一週間ほどでも最新の情報を取り入れてその評価が覆るなど、ある意味で柔軟な評価をしているため、今回のテスラ車のニュースを悲観して売る必要もないでしょう。
それにしても、そんなに簡単に評価が覆るようでは、消費者はずいぶんと振り回されそうですね。。。
ありがとうございました🐯