アップルの新たな挑戦🍏
寅蔵です🐯
アップル株を持っている人は読者の中にもいるかもしれません。
アップルショックから回復をみせているものの、それ以上に上がる気配がありません。
ジョブズ亡き今、アップルはiPhoneに代わる主力を生み出すことに手をこまねいており、そこから脱却しようと様々な取り組みをしていることが垣間見えます。
しかし、今のアップルに革新性はありません。
本ランキングで、アップルは2018年のトップから、17位へと急下降しました。
2019年、革新的企業ランキングのトップは、中国のハイテク企業Meituan Dianping。
食品、ホテルの宿泊、映画のチケットなどサービスの予約および配信プラットフォームを提供し、2800都市で3億5000万人以上による338億ドルもの取引を促進。
1秒当たり1783件、顧客は1週間に平均3回は使用している計算になるとのことです。
2位は、ライドシェア会社のGrab(シンガポール)です。
2018年にライバルのUberから東南アジアでのライドシェア事業を買収した後、1億3000万人の顧客にフードデリバリーや旅行の予約、金融やその他のサービスも提供。2018年には10億ドルもの収益を上げています。
3位は米プロスポーツリーグのNBAであり、4位はディズニーでした。どちらも動画による収益が高かったことが評価されています。
アップルの評価は、「2018年の最も印象的な新製品は、携帯電話やタブレットではなく、A12 Bionicでした。昨秋のiPhoneでデビューした、7nmプロセスに基づく業界初のプロセッサ」です。
このトップ50の中にはGoogleやマイクロソフトが含まれていません。
つまり、客観的な技術力の高さというより社会的な影響力の大きさや、消費者に与えたインパクトを基準にしています。
サムスンは二つ折りスマホGalaxy Foldを発表して衝撃的なギミックや高価格で世界を驚かせました。その反響次第で、2020年にはランキングに入る可能性もありそうです。
このランキングを見ても分かる通り、従来型の成功の延長が評価されているわけではなく、これまでになかった技術や「プラットフォーム」が評価の対象となっていることがわかります。
では、アップルの取り組みはどうでしょう。
アップルの収益モデルは、iTuneによる音楽やApple Storeなど、収益の主力をハードからソフトにシフトしようとしているようです。
ニュースの定期購読サービスや、動画ストリーミングサービスへの取り組みに着手することが報じられています。
さらに、 アップルと金融大手ゴールドマンサックスが、iPhoneの金銭管理機能と連動したクレジットカードを共同で発行するとの噂が報じられています。
これからますますキャッシュレス化が新興国で進むことを考えると、厳しいことを承知でクレジットカード市場に参入するにあたり、互いに補完して新たな収入源を模索する動きです。
新クレジットカードにはマスターカードの決済ネットワーク(アメリではVisaに次ぐ2番目の大きさ)が使用され、利用できる店舗の範囲も十分に広そうです。そしてカードで購入するたびに約2%のキャッシュバック、アップルのハードウェア製品やサービスではさらに2%が上乗せされるとのことです。
私としては、VISAの地位を脅かすという危ないニュースです😅
が、考えようによっては、VISAの株価が下がって、さらに買い増しやすくなるチャンスが生まれるかもしれません。
つまり、アップルはゼロから何かを生み出すことよりも、既にあるものを使ってどうすれば収益を上げられるかという戦略に注力していることを意味します。
同時に、ブレイクスルーを諦めているわけではないようで、先日、私の後輩がアップル社に面接に行った時にも、今のアップルに無い革新的な商品について議論させるということも実施しているようです。
「Apple グラス」という、コナン君が使っているようなメガネの開発もされていたようですが、安全性の問題などから頓挫したようです。
アップルはこれまでに、倒産寸前にまで追い込まれてから這い上がってきましたが、その復活にジョブズの存在は欠かせませんでした。
彼の志をついて、「Stay foolish, Stay hungry」であるために、これからも成長することを期待するのであれば、今は買いのチャンスかもしれませんね。
今後もアップルに期待です🍎
ありがとうございました🐯