シーゲル教授による2019年の市場予測...長期金利と米中貿易協議に注目!
寅蔵です🐯
今年の相場について紹介します。
これから景気が後退するという予測が専門家から多く言われています。事実、私のポートフォリオにおいても、上下しながらマイナスが小さくなっているように、アメリカ株式市場では、強気相場に戻ってきています。
2018年から2019年にはバブル崩壊する、という予測はどのような見通しによるかというと、
・アメリカの失業率が3%台にまでダウン
というものでした。
アメリカにおいては、失業率が下がっても、将来不安ということや長生き時代の生きがいを求めて、高齢者を中心に再び労働市場に戻ってくる人々が増えているようです。そのため、失業率がどんどん低下していきます。
こうした状況は、これまでの失業率とは異なる数字を意味している可能性があります。
昨年末の金利の逆イールドからの復活として、現在の株式市場が上向きな最大の理由は、パウエルFRBは利上げを先送りしたことがあります。
アップルショックをはじめ、GAFAと呼ばれる巨大IT企業の業績も頭打ちしたこともありましたが、相場全体として上向きでした。
このFRBの利上げについては、このアメリカの長期金利が上昇しないことが前提にあると予想されます。
このワンタップバイ米国株のブログで貫かれている、シーゲル教授の予測はどうでしょうか。
2018年末に、シーゲル博士は、他のプロたちと同様に、
「2019年のアメリカ株式市場は、5%〜15%上昇」と予測していました。
しかし、アメリカの1月の雇用統計の結果が良いことを考慮して、シーゲル教授は上方修正しました。
現在の状況について、シーゲル教授が見るところ、
①株式市場における最大のリスクは(インフレが予想以上に高進して)FRBが引き締め過ぎることだが、現在のところ、そうした動きは見られない
②利上げを停止するだけでなく、「バランスシート縮小」も当初の予想よりも小幅だった。つまり、金利の心配も無ければ、流動性の逼迫の心配も当面なさそう
③アメリカの雇用統計における、労働参加率は6年ぶりに高水準だった。これで、労働市場のひっ迫した状況が少なくなったため、賃金上昇からのインフレ上昇への波及の心配が小さくなった
これは、労働市場に戻って来る人たちが多いので、労働市場がひっ迫せずに、賃金が急騰しない。結果、お金が多く出回流ことがないので、インフレが起こらない、ことを意味しています。
インフレを恐れる必要のないFRBは、当面はハト派の状態を維持するでしょう。
その結果、シーゲル博士は、「2019年のアメリカ株式市場は10%から20%の上昇をする」と予想を上方修正しました。
アメリカ株式市場は、2019年に入ってからすでに7〜8%上昇しています。それを差し引いても、まだ「2〜13%」前後は上昇する可能性が残っているわけです。
また、シーゲル教授は、たとえトランプ大統領が、メキシコ国境における壁建設について、国家非常事態宣言を発動し、政府機関のシャットダウンを再開させようとしても、裁判所がこれを却下できることから、「シャットダウンが再び起こることはない」と見ているようです。
一方で、米中貿易協議の今後の進展次第では、上方にも下方にも振れるリスクがあるとしています。
個人的には、ベネズエラにおける政治についても、多額の資金を支援している中国がかなり不利なため、これ以上のダメージを防ぐためにも、アメリカにとってよい方向にいくと予想しています。
3月1日のタイムリミットまでに、米中の貿易交渉がうまくゆけば、かつ、その時にアメリカの長期金利がまだ低い水準であれば、アメリカ株式市場はまだまだ5%くらいの上昇が期待できる」と予想しています。
2018年10月の下落は、長期金利が3.25%に達したときに始まりました。
2019年においても、長期金利の上昇がアメリカ株式市場の「鍵」になりそうです。
シーゲル予測やJPモルガン予測は、あくまで「アメリカの長期金利が安定している」ことが前提の予測ですが、今のアメリカ株が2019年にはうまくゆけば10%〜20%の上昇を示すことでしょう。
少しずつ円高、株高に偏ってきているため、このチャンスを逃すことなく、少しずつの投資を継続していくのがよいかもしれませんね。
ありがとうございました🐯